ホーロー鍋で炒め物はできる?揚げ物はできない?やってはいけないこと

 

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ホーロー鍋は金属にガラス素材を塗り付けた鍋のことです。
金属の高い熱伝導、そしてガラスの変質しづらさ、両方の利点を活かす作りになっています。

 

そのためホーロー鍋が一番活躍するのは「煮込み料理」です。
「煮込み系を美味しくするお鍋=ホーロー鍋」と言っても過言ではありません。
まずは是非煮込み料理に挑戦してみてください。
他にも水分が料理なら、鍋物など何でも使うことが出来ます。

 

ただ炒め物揚げ物など、一部の調理法においては注意が必要です。
こちらではホーロー鍋をダメにしてしまわないよう、やっていはいけないこと、使用上の注意点を解説していきます。

 

注意が必要な使い方

炒め物はできるか

ホーロー鍋は温度差に弱いという特徴があります。
炒めものは食材が接する部分と、そうでない部分で温度差が出てしまうので、ホーロー鍋はあまり炒めものに向いてません。
また、すぐに食材が焦げ付いてしまうといったデメリットもあります。

 

よくあるのが、カレーを作ろうと思って食材をホーロー鍋で炒めてしまったらこびりつい汚れが取れなくなったというケース。
カレーを作るなら別のフライパンで炒めて、ホーロー鍋で煮込むというのが上手な使い方です。

 

とはいえ使い方に気を付ければ、ホーロー鍋で炒め物は可能です。
ホーロー鍋で炒め物をするなら、以下のポイントに気を付けましょう。

 

・油多めの揚げ焼きのように炒める。(油が鍋全体的に行き渡らせて、温度差を生まない)
・材料を一度に多く入れずに、素材に素早く火を入れて調理する。
・弱火から始めて徐々に温度を上げる。(急激な温度変化は避ける)

 

揚げ物はできるか

次に揚げ物ですが、揚げ物には通常高い温度が必要です。
ホーロー鍋は高温に弱いため、揚げ物はあまり向いていません。

 

とはいえ、近年の「ルクルーゼ」「シャスール」「バーミキュラ」といった大手のしっかりしたホーロー鍋は、揚げ物に対応しているものも多いです。
一方ノーブランドだったり安価だったりのホーロー鍋は揚げ物には使えないものが多いです。
そのためホーロー鍋で揚げ物ができるかどうかは、必ず事前に取扱説明書で確認するようにしてください。

 

前述のとおり、ホーロー鍋はガラス質が鉄鍋にコーティングされているお鍋です。
揚げ物で表面温度が高温になりすぎると、このガラス質がはがれてしまうことがあります。
そのため、揚げ物ができるホーロー鍋でも、火力は中火程度までにしておきましょう。
強火での揚げ物はおすすめできません。

 

揚げ物には、揚げ鍋やディープフライヤーといったそれ用の鍋を使うのが安心です。
これらの器具は高温に対応し、食材を一様に揚げることができます。
揚げ鍋やディープフライヤーがない場合は、中華鍋や鉄鍋も揚げ物に使えます。

 

ホーロー鍋でやってはいけないこと

空焚き

ホーロー鍋で一番やってはいけないことが「空焚き」です。
空焚きをすると、ガラス部分がはがれおちてしまい、ホーロー鍋が使えなくなってしまうこともあります。

 

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使用直後の水洗い

これもホーロー鍋が温度変化に弱いためですが、あつあつの鍋に急激に冷たい水をかけると温度差で鍋が痛みます。
洗うときは、きちんと鍋を冷やしてから水をかけるようにしてください。
使用後はしっかりと冷ましてから洗うことで、ホーロー鍋の寿命を延ばすことができます。

 

レンジでチンする

金属素材のため、レンジでの使用は避けてください。
必ず他の容器に映してからレンジにかけるようにしましょう。
面倒だからとホーロー鍋をレンジにかけてしまうと、あっという間に鍋をダメにしてしまいます。

 

衝撃を加える

ガラス素材でコーティングされているため、強い衝撃が加わると割れて剥がれてしまいます。
衝撃が加わるような使い方は避けましょう。

 

また、金属製の調理器具やタワシでもコーティングが傷つきやすいです。
調理器具はシリコン性など柔らかいものを使い、洗うときにも金属タワシは避けるようにしましょう。
がんこな汚れはついゴシゴシとこすりたくなると思いますが、まずはお湯を煮沸させて汚れを浮かせましょう。
重曹を加えて煮沸すれば、たいていの汚れを浮かせることができます。

 

ホーロー鍋は煮込みが一番

やはりホーロー鍋は煮込みに関してはオールマイティで大活躍します。
例えばジャムを煮込むとき。
梅のような酸性の強い素材はホーロー鍋でないと煮込めませんし、他のジャムを煮込むときもホーロー鍋なら風味を逃がさず美味しく仕上がります。

 

ホーロー鍋は熱伝導率の高く、素材の旨味を引き出します。
水分の多い煮込み料理に使うといつもと違い仕上がりに驚くと思います。
味もしみ込みやすいですが、思ったように味がしみないと言う方は一度冷まして再加熱するのも上手な使い方です。
好んでホーロー鍋を使う方の中には、「アルミ鍋を使って煮込み料理を作るとアルミが料理に溶け出す」なんて意見もあったりしますが、科学的に根拠はありません。ただ、そういった理由でホーロー鍋を使う方もいたりします。

 

まとめ

・ホーロー鍋は煮込み料理がおすすめ
・炒め物、揚げ物をする際は注意が必要
・炒め物は、急激な温度変化や温度差に気を付ける(油多めで炒める、短時間で炒める等)
・揚げ物はホーロー鍋によってできるものとできないものがあるので、事前に説明書を確認する。
・揚げ物ができる場合でも、強火での揚げ物は避ける
・ホーロー鍋でやってはいけないことは、「空焚き」「使用直後の水洗い」「レンジ」「衝撃を加える」

 

 

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